The
Beginning
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旅のはじまり
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明日を想う誰かが、
何も無いところから一歩を踏み出す。道の先は見えない。近道も、どこにもない。
できるのはただ、
一秒、一分、一日、一月、一年と
たゆまぬ歩みを重ねていくこと。
同じ景色は、一日としてない。
いくつもの出会いに
しずかに磨かれて、
想いはゆっくり熟していく。
時が経てみなければ、
わからないことがある。
人智を越えた所で
物語は書き綴られていく。
いつの日か、
それは一人のものではなくなる。
歩みを受け継ぐ誰かが現れ、
旅はつづいていく。
![ストーリー](https://hkshop.itembox.design/item/assets/images/top/story-head01.jpg?t=20240618075152)
![ストーリー](https://hkshop.itembox.design/item/assets/images/top/story-head02.jpg?t=20240618075152)
答えがなく、
終わりのない営み
日本酒の新しい価値を創造したい。
古酒造りには、杜氏のそんな夢が託されていました。
決して焦らず、そして手を抜かず。
一年毎に、品質と味わいの変化を確かめる。
いつ終わるとも知れず、
何年、何十年とそれを続けていく。
“熟成”は進み、誰も見た者のいない領域へ。
次の代へと、夢は受け継がれ、
いつしかその古酒は、蔵人たちみんなの
誇りと希望になっていました。
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深まる、
そして、澄み渡る
古酒は、その熟成の過程で
ゆっくりと深みを増し、
色付きを濃くしていきます。
しかし、そこからさらに熟成が進むことで、
いくつかの成分が澱になって下へ沈み、
光を透過させた琥珀のように
澄み渡るクリアな色へと変化していきました。
実際に時間を重ねてみなければ、
出会えなかった発見でした。
日本酒本来の美味しさだけがのこり、
その味わいは、今もなお熟成を進めながら
研ぎ澄まされようとしています。
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